4月, 2022年

わいせつ目的拐取事件とは

2022-04-28

わいせつ目的で車に乗せた場合の刑事責任と刑事事件の展開について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説いたします。

福島市杉妻町のわいせつ目的拐取事件

福島市杉妻町在住のAさんは、車を運転中、近隣の小学校から下校しているをしている女子児童Vさんを見かけたため、
「自宅に送り届けるよ」と偽り、Vさんにわいせつな行為をする目的で車に乗せました。
Vさんは、Aさんがわいせつ行為に出ようとしたところで身の危険を察知して車から脱出し、帰宅後、保護者にそのことを話しました。
Vさんの保護者は警察に通報し、その結果、Aさんは、福島県福島警察署の捜査により、逮捕されました。
Aさんの両親は、Aさんの逮捕を受け、刑事事件を扱う法律事務所に相談することにしました。
(フィクションです。)

誘拐とは何罪なのか

 一口に誘拐と言っても、わが国の刑法では
 ① 未成年者略取・誘拐罪(刑法224条)
 ② 営利目的等略取・誘拐罪(〃225条)
 ③ 身代金目的略取・誘拐罪(〃225条の2第1項)
 ④ 収受者身の代金取得・要求罪(〃225条の2第2項)
 ⑤ その他

5類型が定められています。
上記刑事事件例のような場合は、わいせつ目的の略取・誘拐としての類型に含まれます。
なお、被害者が未成年者であってもではなくの類型に当たります。

略取・誘拐のうち誘拐とは、欺罔または誘惑を手段として、自己または第三者の事実的支配下に移すことを言います。
上記した福島市杉妻町の刑事事件例では、自宅に送り届けると偽って(欺罔)、車という事実的支配下に移している点が誘拐に当たると考えられます。
営利目的等拐取罪が成立した場合には、1年以上10年以下の懲役が科されます。

また、誘拐した後にわいせつ行為や強制性交を行えば、別途、強制わいせつ罪(176条)や強制性交等罪(177条)が成立する余地があります。

 
誘拐の刑事事件の展開

わいせつ目的拐取をした場合、被害者の安全の確保や被疑者の逃亡の阻止のため、被疑者が逮捕される可能性は高いです。
逮捕される前に被害者に被害弁償をして示談を取り付けることで、当事者間で事件を解決し、被害届を出すのを阻止し、または取り下げてもらうといった弁護活動を行うことが考えられます。

逮捕は逮捕の必要性がないとできません。
そのため、

 (ⅰ) 逃亡のおそれがないこと
 (ⅱ) 罪証隠滅のおそれがないこと

など、明らかに逮捕の必要がないと裁判官が判断すれば、逮捕されることはありません。
そこで、警察や検察官に対して、意見書を提出して逮捕の必要がないことを訴えて、逮捕を阻止するという弁護活動が行われます。

一方で、逮捕されてしまうと、最長72時間の身柄拘束により会社に行くことができず、原則として弁護士以外との接見が禁止されるため家族に会うこともできません。

また、逮捕の後に勾留が認められれば最長20日間留置所で過ごすことにもなりかねません。
事件によっては接見禁止が付き、引き続き弁護士以外との接見が禁止されてしまいます。

このように逮捕は社会的な不利益が重大であり、逮捕は何としても避けなければなりません。
そこで逮捕の阻止には刑事事件を扱う弁護士への依頼を強くお勧め致します。

 

ご家族が逮捕されてしまったら

福島市杉妻町でわいせつ目的拐取により刑事事件となりお悩みの方は弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部初回接見サービスをご検討ください。

初回接見サービスのご予約は、フリーダイアル 0120-631-881 にて、24時間・年中無休 で承り中です。

ご家族が逮捕されてしまった方は、すぐにお電話下さい。

夫が特殊詐欺の受け子をしていた… 福島市置賜町

2022-04-21

特殊詐欺事件の内容や、特殊詐欺事件の発生状況ついて、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説します。

福島市置賜町の特殊詐欺事件

会社員Aさん(20代・男性)は、SNSで副業を探してみたところ、
「全国どこからでもできる仕事あり 老若男女問わず誰でもOK!」
「運び案件 全国で募集します! 短時間で稼げます うちはリスクありません」
などという募集を見つけたので応募しました。
そして、Aさんはリーダー格の男性Xから指示を受け、福島県内の駅や高齢者の自宅に行ってお金を受け取るなどの、いわゆる特殊詐欺の受け子をしました。
後日、Aさんの自宅に福島県福島警察署の警察官が来て、Aさんは詐欺罪の疑いで逮捕されました。
仕事に出たはずのAさんが帰宅しなかったため、Aさんの妻は警察署に捜索願を提出しました。
しかし、警察官からは「おたくのご主人は安全なところにいます。これ以上のことは言えません。」
と言われてしまいました。
困ったAさんの妻は、刑事事件を扱う法律事務所に相談することにしました。
(フィクションです。)

詐欺罪について

いわゆる特殊詐欺の受け子と呼ばれている行為は、詐欺罪に該当する重大な犯罪です。
詐欺罪は、刑法第246条第1項において

人を欺いて財物を交付させた者は、10年以下の懲役に処する。

と規定されています。
詐欺罪の法定刑には罰金刑が規定されていないため、起訴された場合、必ず刑事裁判によって裁かれ、無罪判決か執行猶予を得ない限り、刑務所に服役しなければなりません。

特殊詐欺の“受け子”とは

被害者と対面することなく、不特定多数の被害者から現金などをだまし取る詐欺行為は、通称、特殊詐欺とよばれます。

特殊詐欺には様々な種類の詐欺事件窃盗事件が含まれます。

いわゆるオレオレ詐欺特殊詐欺に分類されます。

この特殊詐欺には受け子と呼ばれる役割があります。
受け子とは、被害者から直接、現金やキャッシュカードを受け取る役割を担う詐欺グループの末端メンバーです。
受け子で逮捕される被疑者のなかには、「楽に稼げるバイトがある」という謳い文句を信じてしまい、安易な気持ちで特殊詐欺に加担してしまうケースもあるようです。
しかし、たとえ組織の末端である受け子であったとしても、詐欺の共同正犯という扱いになり、科される刑罰は非常に重くなる可能性があります。

福島県内の特殊詐欺事件の発生状況

福島県警察本部の発表によりますと、令和4年1~3月に認知した、成り済まし詐欺(特殊詐欺)の被害額は7,479万円で、前年同期より4,409万円(約143.6倍)に増えるなど、急激に被害が拡大しているようです。
(福島県警察本部 生活安全企画課『なりすまし詐欺被害認知状況等について 令和4年3月末』)

被害件数は25件で前年同期より3件増えているようです。
主な被害の内訳は架空料金請求詐欺が4件・2,563万円、オレオレ詐欺が7件・3,315万円、被害者の隙を見てカードを盗むキャッシュカード詐欺盗が10件・1,351万円などとなったようです。

詐欺事件で起訴された人数

法務省の発表によると、令和4年1月時点で詐欺事件で検挙された人員742人のうち、290人が公判請求(:起訴)されたようです。
(e‐Stat 統計でみる日本『検察統計調査 罪名別 被疑事件の処理人員 2022年1月』)

もし、ご家族が特殊詐欺事件を起こして逮捕されてしまった場合は、すみやかに弁護士を依頼し、処罰を軽くするための活動を早期に開始することをおすすめ致します。

 

特殊詐欺事件でご家族が逮捕されたら

もし、ご家族が特殊詐欺事件を起こし逮捕されてしまった場合、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部初回接見サービスをご利用下さい。

弊所の初回接見サービスでは、弁護士が留置されているご本人様と1回限りの接見をし、ご本人様から伺った事件内容をもとに、事件の今後の見通しなどを弁護士からご家族様にご説明するものです。

「なぜ、家族が逮捕されてしまったのかわからない」
「家族がどこの警察署に留置されているのかわからない」

など、お困りの方は弊所の初回接見サービスをご利用下さい。
初回接見サービスのお申込みは、フリーダイアル 0120-631-881 にて 24時間・年中無休 で承っております。

ご家族が逮捕されてしまった方はすぐにお電話下さい。

「鍵穴に接着剤を入れた」福島市太田町の器物損壊事件

2022-04-14

福島市太田町の器物損壊事件について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説致します。

福島市太田町の器物損壊事件

専門学校生Aさん(20代・女性)は、日頃のストレスを発散させるために、福島市太田町にあるアパートの玄関の鍵穴に、瞬間接着剤を流し込みました。
鍵穴は、接着剤により鍵が入らない状態となりました。
また、鍵穴から垂れた接着剤がドアノブにかかり、ドアノブも回らない状態となりました。
その後、アパートの住人から被害届が出され、防犯カメラの映像などから、Aさんは器物損壊罪の疑いで福島県福島警察署にて取り調べを受けることになりました。
Aさんは被害者と示談したいと考え、刑事事件を扱う法律事務所に相談することにしました。
(フィクションです。)

 

器物損壊罪

刑法第261条では「他人の物を損壊し、又は傷害した者は、3年以下の懲役または30万円以下の罰金若しくは科料に処する。」と器物損壊罪を定めています。
器物損壊罪でいうところの損壊とは、物の本来の効用を失わせることと定義されています。
上記した福島市太田町の事件例では、鍵穴やドアノブが使えなくなっているため、Aさんの行為は器物損壊罪であたるでしょう。

ドア本体の交換が必要な場合

もし、ドア本体を損壊した場合、建造物損壊罪にあたると考えられます。
建造物損壊罪は、刑法260条において「他人の建造物又は艦船を損壊した者は、5年以下の懲役に処する。」と規定されています。
例えば、玄関ドアのあらゆる隙間に接着剤をかけ、ドアが開かない状態になっていた場合、その行為は建造物損壊罪にあたるでしょう。

 

賃貸物件の場合、被害者は誰になるのか

上記した福島市太田町の事件例では、アパートの住人が警察への被害届を提出しました。
しかし、これはあくまでの被害を届け出ただけであり、住人が被害者というわけではありません。
被害のあったアパートが賃貸物件の場合、その物件の所有者はオーナーさんであるため、被害者はオーナーさんまたはオーナーさんが経営する会社となることが多いようです。

器物損壊事件を起こしてしまったら

器物損壊罪親告罪であるため、告訴されなければ起訴されることはありません。
しかし、被害者が告訴している場合は、被害者との間で示談を締結させ、告訴を取り下げて頂く必要があります。
被害者との示談が必要な場合は、これまで多くの示談を締結させた経験のある弁護士にお任せください。

もし、あなた自身が器物損壊事件を起こし、警察への自首を考えている場合は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部無料法律相談をご利用下さい。

弊所の無料法律相談では、弊所の弁護士が、事件を起こしてしまったご本人様から、事件について直接お話を伺い、事件の見通しについてご説明させていただきます。

正式に弁護人としてのご依頼を頂いた場合は、被害者との示談交渉などをし、ご本人様に科される刑罰を少しでも軽くするための刑事弁護活動を致します。

無料法律相談のご予約は、フリーダイアル 0120-631-881 にて、24時間・年中無休で受付中です。

警察からの捜査を受けている方はすぐにお電話下さい。

 

若者の大麻所持を摘発 福島市陣場町の大麻事件

2022-04-06

大麻を譲り受けたり、大麻を所持する犯罪(大麻取締法違反)について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説致します。

福島市陣場町の大麻取締法違反

大学生Aさん(20代・男性)は、大学の同級生であるXさんから「大麻を使用してみないか」と誘われ、興味本位で使用しました。
その後も、AさんはXさんから大麻を譲り受けていました。
あるときAさんは、福島市陣場町の路上で、巡回中の福島県福島警察署の警察官に呼び止められました。
Aさんは職務質問や所持品検査を受け、その際、所持していた大麻が見つかりました。
Aさんはその場で、大麻取締法違反の容疑で現行犯逮捕されてしまいました。
Aさんの逮捕されたことを知ったAさんの家族は、刑事事件を扱う法律事務所に相談をすることにしました。
(フィクションです。)

大麻取締法について

大麻取締法では、大麻の所持、譲渡、譲受、栽培や輸出入を禁止しています。
これらに違反し、検察官によって起訴され、有罪判決が下された場合、非営利目的の場合ですと、大麻の所持、譲渡、譲受をした場合は5年以下の懲役が科されます。
また、非営利目的で大麻の栽培、輸出入をした場合は7年以下の懲役が科されます。

しかし、営利目的で大麻取締法に違反した場合の罰則は、厳罰化されております。
営利目的での大麻の所持や譲渡、譲受は7年以下の懲役、情状により200万円以下の罰金を併科されます。
また、営利目的での大麻の栽培や輸出入をした場合は10年以下の懲役、情状により300万円以下の罰金を併科されます。

なお、全国の警察庁で、令和3年12月の大麻取締法違反で検挙された人員は987人で、そのうちの約42%である421人は、起訴(公判請求)されたようです。

 

大麻摘発者 過去最多5482人 少年994人も

警察庁の発表によります、全国の警察が、令和3年中に摘発した大麻事件の被疑者の数は5482人で、前年より448人増えていたようです。
この摘発人数は、5年連続で過去最多を更新したようです。
また、20歳未満の少年も、これまでで最も多い994人、前年より107人増えていたようです。

違反別では、所持が4537人で8割を占め、譲渡が273人栽培が230人だったようです。
電子たばこのカートリッジに入れて吸引する大麻リキッドなど、大麻濃縮物の違反で摘発されたのは573人で全体の1割を占めていたようです。

年代別では、20代以下が69.6%に上ったようです。
大学生は232人高校生は186人で、いずれも過去最多で、中学生も8人いたようです。

初犯は4281人で8割弱を占めたようです。

令和3年10~11月に、単純所持容疑で摘発された829人を警察庁が分析したところ、大麻を複数人で使用する割合は年齢が低いほど高く、少年では4割に上ったようです。
担当者は「若者は仲間に誘われるなど身近な環境に影響される傾向がある」と分析しているようです。

また、大麻の入手先は、20代以下の3割がインターネット経由で、ほとんどがSNS(ネット交流サービス)を通じたものだったようです。
ネット以外の入手先としては、20代以下では、友人や知人からが半数を超えたようです。

ゲートウェイドラッグとなる大麻

上記したように、ここ数年、日本の学生や若者の間で、大麻乱用拡大の傾向がみられます。
その原因は、他国での大麻解禁のニュースが話題となり、大麻を覚醒剤やコカインと比較して、大麻は依存性や身体への害がないと間違った情報が出回っていることも関係があるかもしれません。

コカインや覚醒剤などの薬物を使用する入り口となる薬物をゲートウェイドラッグと呼びます。
以前は、有機溶剤(シンナー)や危険ドラッグが、ゲートウェイドラッグとして危険視されていましたが、現在では大麻に置き換わりつつあるようです。

家族が大麻取締法違反で逮捕されてしまったら

もし、ご家族が大麻取締法違反で逮捕されてしまった場合は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部初回接見サービスをご利用下さい。

弊所の初回接見サービスでは、弊所の弁護士が留置されているご本人様のもとに向かい、事件の概要についてお伺いします。
その後、ご依頼者様であるご家族へ、事件の見通しや弁護士ができる活動について、ご説明させていただきます。
もし、正式に弁護人としてご依頼を頂いた場合は、ご本人様に科される刑罰を少しでも軽くするための弁護活動を致します。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部は、大麻取締法違反をはじめとする様々な刑事事件を扱う法律事務所です。

「息子が逮捕されてしまった」

「夫が逮捕されてしまった」

「妻が逮捕されてしまった」

など、突然のご家族の逮捕にお困りの方は、初回接見サービスをご利用下さい。

初回接見サービスのお申込みは、 フリーダイアル 0120-631-881 にて、 24時間・年中無休 で承っておりますのでお気軽にご連絡下さい。

トップへ戻る

電話番号リンク 問い合わせバナー