5月, 2022年

「妬ましかった」福島市新町の放火事件(後編)

2022-05-14

他人が所有する車を放火した場合の刑事責任と刑事事件の展開について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説いたします。

福島市新町の放火事件

福島市在住のAさんは、同期で入社したVさんが出世していくことに嫉妬し、Vさんの所有する高級スポーツカーにガソリンを撒いた上でライターで火を付けました。
近隣住民の通報によって、駆け付けた消防署により鎮火されましたが、Vさんの高級スポーツカーは全焼してしまいました。
福島県福島警察署の捜査により、Aさんは (他人所有) 建造物等以外放火罪逮捕されました。
Aさんの逮捕を受け、Aさんの家族は刑事事件を扱う法律事務所に相談することにしました。
(フィクションです。)

本ブログは前編・後編に分かれております。前編はコチラ

前回のブログでは、放火罪の類型について解説致しました。
今回は、放火事件を起こしてしまった場合の今後の事件展開について解説致します。

放火の刑事事件の展開

放火で警察署において逮捕されてしまった場合、警察が48時間以に検察官に送致するか釈放するかを決定します。
送致を受けた検察官は、送致されてから24時間以内、つまり逮捕されてから72時間以内に、被疑者を勾留すべきか判断します。
よって、逮捕されてから勾留請求されるまで最大72時間の身柄拘束を受けることになります。

なお、逮捕されてから勾留決定されるまで期間、被疑者(容疑者)は、原則としてとして弁護士としか会うことができません

もし、逮捕後に勾留決定されれば、さらに10日間の勾留を受けることになります。

その10日間の勾留後、「やむを得ない事由」があると判断された場合、さらに、最大で10日間勾留延長が決定されます。

つまり、勾留決定がされた場合は、最大で20日間の身体拘束を受けることがあります。

勾留されている間、接見禁止の決定がされている場合、ご家族様であっても、被疑者ご本人様と会うことは出来ません。

そして、被疑者は身体拘束されている期間も、警察や検察官からの取調べを受けます。

取調べでつくられた調書は、犯罪立証のための重要な書類であるため、受け答えを慎重に行う必要があります。
このとき弁護士は、被疑者本人対し、取調べを受ける前の事前アドバイスをすることが可能です。

もちろん弁護士は、取調べの対応だけでなく、被疑者ご本人様が1日も早く釈放されるように活動をすることも可能です。
事件の内容によっては、勾留を阻止するための活動や、勾留決定の取消しを求める活動もできます。

逮捕された、または逮捕されそうな場合には、弁護士へ依頼することを強くお勧め致します。

 

弁護士へご相談下さい

もし、ご家族が放火事件を起こし、逮捕されてしまった場合は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支初回接見サービスをご利用下さい。

弊所の初回接見サービスでは、弊所の弁護士が留置されているご本人様のもとに向かい、事件の概要についてお話を伺います。

その後、ご家族様に対し、事件の見通しについてご報告をさせていただきます。

もし、正式に弁護人としてのご依頼を頂いた際は、被害者様に対する被害弁償示談交渉をし、少しでも科される刑罰が軽くなるための刑事弁護活動を致します。

初回接見サービスのお申込みは、フリーダイアル 0120-631-881 にて、24時間・年中無休で受付中です。

ご家族が逮捕されてしまった方からのご連絡をお待ちしております。

高級スポーツカーへの放火事件 福島市新町(前編)

2022-05-07

他人が所有する車を放火した場合の刑事責任と刑事事件の展開について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説いたします。

福島市新町の放火事件

福島市在住のAさんは、同期で入社したVさんが出世していくことに嫉妬し、Vさんの所有する高級スポーツカーにガソリンを撒いた上でライターで火を付けました。
近隣住民の通報によって、駆け付けた消防署により鎮火されましたが、Vさんの高級スポーツカーは全焼してしまいました。
福島県福島警察署の捜査により、Aさんは(他人所有)建造物等以外放火罪逮捕されました。
Aさんの逮捕を受け、Aさんの家族は刑事事件を扱う法律事務所に相談することにしました。
(フィクションです。)

本ブログは前編・後編に分かれております。後編はコチラ

 

重罪である放火罪

放火罪は、対象物によって大きく3つの類型に分けられます。

 ① 現住建造物等放火(刑法108条)
 ② 非現住建造物等放火(〃 109条)
  建造物等以外放火( 〃 110条)

②、③はさらに他人所有か自己所有かによって異なる犯罪が成立します。
上記した福島市新町の放火事件の例のような場合は、 (他人所有) 建造物等以外放火 の類型にあたります。

(他人所有) 建造物等以外放火罪で有罪判決が下された場合、1年以上10年以下の懲役が科されます。

(他人所有) 建造物等以外放火罪は、
 ⅰ  放火
 ⅱ 他人所有の建造物以外の物を焼損
 ⅲ 公共の危険を生じさせる
の3つの要件を充足した場合に成立します。

ⅱ の焼損とは、火が媒介物を離れ目的物を独立して燃焼させるに至った時に認められます。
難しい表現ですが、上記した福島市新町の放火刑事の例でいいますと、ライターを消しても火が燃焼を続けているという段階で焼損が認められます。

ⅲの公共の危険は、判例によれば不特定多数の者に対する生命・身体・財産に対する危険を指し、建造物に対する延焼の危険に限られません。
上記した事件例の場合、周りに建物がなくても他に駐車している車があるなど、不特定多数の人に対する生命・身体・財産に対する危険がある場には公共の危険が認められ、建造物等以外放火罪が成立することになります。

次回のブログでは、放火事件を起こしてしまった場合の事件の展開について解説致します。

弁護士へご相談下さい

もし、ご家族が放火事件を起こし、逮捕されてしまった場合は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部初回接見サービスをご利用下さい。

弊所の初回接見サービスでは、弊所の弁護士が留置されているご本人様のもとに向かい、事件の概要についてお話を伺います。

その後、ご家族様に対し、事件の見通しについてご報告をさせていただきます。

もし、正式に弁護人としてのご依頼を頂いた際は、被害者様に対する被害弁償示談交渉をし、少しでも科される刑罰が軽くなるための刑事弁護活動を致します。

初回接見サービスのお申込みは、フリーダイアル 0120-631-881 にて、24時間・年中無休で受付中です。

ご家族が逮捕されてしまった方からのご連絡をお待ちしております。

傷害事件で逮捕 福島市豊田町

2022-05-02

福島市豊田町の傷害事件について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説致します。

福島市豊田町の傷害事件

福島市豊田町在住のAさんは、駅のホームで口論になったVさんに暴力を振るい傷害を負わせたとして、傷害罪で、福島警察署逮捕されました。
事件当時Aさんは友人と食事をした帰りで、お酒を飲んで酔払っていたことから気が大きくなり事件を起こしてしまったようです。

(フィクションです)

駅でのトラブル

深夜の時間帯になると、飲酒状態で判断能力が低下した人が、駅員に暴力を振るうなどの事件も発生しており、Aさんが起こしたような傷害事件も珍しくありません。

傷害罪

相手に暴力を振るい、傷害を負わせると傷害罪が適用され、起訴されて有罪が確定すれば15年以下の懲役又は50万円以下の罰金が科せられます。
傷害罪の刑事罰については、事件を起こした人の前科、前歴や、被害者の怪我の具合、暴力を振るった経緯、動機等が考慮されます。
被害者の傷害の程度が軽ければ、初犯ですと、略式起訴されて罰金刑が科せられるケースがごとんどですが、被害者の傷害の程度が重ければ、初犯であっても正式に起訴され刑事裁判で実刑判決を言い渡される可能性があります。

傷害事件の刑事弁護活動

傷害事件の刑事弁護活動では、被害者の方に謝罪し、示談することが効果的だと言われています。
被害者に対し被害弁償し、許しを得ることで事件の早期解決、不起訴処分獲得に繋がります。
傷害事件を起こしてしまったが、刑事罰を少しでも軽減したい方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部にご相談下さい。

福島県で刑事事件を起こしてしまいお困りの方、ご家族やご友人が傷害事件を起こし逮捕されてしまった方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務にご相談ください。

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